人生の危機は目覚めの機会

「起こることには必ず意図がある」

人生の危機を受け入れて、思い込みを手放すと、

心が深い安堵感に満たされ、

信頼と共に生きることができるようになるんですね。

 

 私たちに起こった危機

 

2年前、

夫が失職すると同時に、がんと診断されました。

治療のため、2か月間の入院。

 

「一刻も早く回復して、元の生活に戻りたい」

そんな私たちの思いをあざ笑うかのように

状況は予想外の方向に展開して行きました。

 

放射線治療によって、がんは無くなったものの、

副作用で、食道が閉塞。

口から飲むことも食べることも出来なくなって、

胃ろうの生活を余儀なくされたのです。

 

彼はもう二度と、食事を味わい楽しむことが出来ないのだろうか…

ショックで頭の中が真っ白になるような体験が連続し、

苦しみ続けた2年間でした。

 

 

 危機が目覚めを促す

 

・何かを変えなくてはと感じながらも、何をどうしていいのかわからない

・本当の自分を生きていない気がする

・自分の人生には「本質的な何か」が欠けていると感じている

・関係や状況に縛られ身動きが取れないことに、苛立ちを感じている

・時おり、虚無感や絶望感に襲われる

 

危機が起こる以前は、こんな感覚を持ちながらも、

惰性で毎日をやり過ごしてきたように思います。

 

失業、重い病気、パートナーシップの崩壊…

人は危機的な出来事によって変わることを強制されない限り、

変化に飛び込もうとはしません。

 

このままずっと続くかに思えた生活が危機によってガラガラと崩れ去り、

体とか、仕事とか、日々の暮らしとか

外側にあるものが、いかに脆くてひ弱なものであるのかを

強烈に体験することによって初めて、

もはや今までのままではいられない、と変化を起こし始めます。

 

そして、その過程で、必然的に内面に向かい始めるのです。

 

 

危機が促すビリーフの書き換え

 

私たちは皆、幼い頃の家庭での経験や学校での体験などを通して出来上がった、

自分なりのビリーフを持っています。

 

ビリーフとは、思い込み、自分なりの信念のこと。

 

そして、ビリーフが意識的なものであるにせよ、無意識であるにせよ

それらをもとに、

食習慣や生活習慣、人間関係やライフスタイルを作りあげています。

 

ですが、自分なりのビリーフをもとに築き上げてきた人生が破綻した時、

もうその信念には、人生を支えるだけの力はないのだと強烈に悟ります。

 

そして、

自分の人生を窮地に追い込んだ、その基となるビリーフを突き止めて、

それらを書き換えようと試みるのです。

 

この書き換えのプロセスには、

強烈な痛みと苦しみが避けられず、勇気と忍耐が問われるのですが、

ここで起こした変化は不可逆的なもの。

 

自分を縛っていた数々の思い込みを手放して、

“自分自身に対する愛の不足”という根源的な欠落感を

外側のものや人間関係によって埋めようとするのをやめた時、

自分の内に自分を支えるだけの力が存在しているのを

悟るようになるのです。

 

 

私たちは孤独じゃない 内在する「愛」の力に目覚める

 

私たちには、人生を完全にコントロールできるほどの力はありません。

私たちの意志や予想や計画を超えたところに、

想定外の危機を引き起こし、気づきと変化を促す力が存在しているのです。

 

その力を信頼し、すべてを委ねると

心が深い安堵に満たされ

目の前のことに積極的に集中できるようになります。

結果への囚われからも解放されるので

不安に変わって、深い落ち着きが心を満たすようになります。

 

私たちに気づきと変化を促す力、

「ハイアーセルフ」とも呼ばれる「愛」の力は、

常に私たちの内側に存在し、

これまでも、これからも、私たちを見守っているのです。

 

この「愛」の力は、

私たち一人ひとりに備わる「自己治癒力」。

私たちは、

本気で望み、信じるならば、

自分で自分を救い、癒すことができるのです。

 

もし一連の危機を体験することがなかったら

わたしがこの内なる回復力に気づくことはなかったでしょう。

 

人生は一変しましたが

内側にあって、常に私たちに寄り添い、あるべき方向へと導く力を感じ、

信頼できるようになったのです。

 

もう以前のように

人生に対する苛立ち、虚しさ、欠落感を感じることはありません。

 

危機は、人生に対する深い洞察と信頼感を与え、

本来の自分にふさわしい、 新しい人生を創造するきっかけとなるもの。

乗り越えるだけの価値のあるものなのです。

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