やっぱり神様っているんだ!

お弁当を作り終わり、娘が家を出ようとした矢先に、

大粒の雨が。

「ママ〜、遅刻しちゃう!バス停まで送って〜」

しょうがないなあ、もう…

母娘二人きりで暮らしていると、どうしても甘やかしてしまいます。

 

彼女を降ろして、信号を待つ間、

ケータイのロック画面に、

スイスで入院中の夫からメッセージが。

 

I have a great news…」(朗報があるんだ)

 

その言葉が目に入ってきた瞬間、

体の奥が震え、涙がどっと溢れてきて…

 

自宅に戻り、そのまま車中でメッセージの続きを読み始めると、

 

「My esophagus is open! …」(手術で食道が開いたんだ!)

 

読みながら、込み上げてくるものを抑えきれずに号泣しました。

Dieu nous bénisse! やっぱり神様っているんだ!

 

 

しばらくの間、

過去2年間に起こった出来事の数々が、

走馬燈のように脳裏を賭けめぐっていました。

 

初めて大学病院を訪れ、「がん」を告げられた日のこと

極端な食事療法で、痛々しいほどにやせ細ってしまった彼の姿

 

海沿いのモノレールを横目に自宅と病院を往復し続けた日々

管をつながれ、放射線で赤く腫れ上がった入院中の彼の顔

 

「がん」が消えたと告げられても、

口から食べられないという現実を突きつけられ、

手放しに喜べなかったことや、

 

食事をミキサーにかけて液状にして、

注射器で胃ろうに直接流し込む方法を思いついた時のこと

 

検査に次ぐ検査の末、

先生に「食道を開通させるための有効な手段がない」と告げられて、

頭が真っ白になった瞬間のことや、

暗澹たる気持ちで砂浜を歩いた日々のこと

 

帰国を決めた夫と激しく口論したことや、

スイスへ旅立つ彼を駅まで送り、ひとり涙した日のこと…

 

 

これでもか、と言わんばかりに、

ショッキングな出来事が連続して起こり続けた2年間。

毎回その衝撃に吹き飛ばされそうになりながらも

ぐっとお腹に力を入れて、

「大丈夫、なんとかなる」

と全身で立ち向かい、乗り越えてきたように思います。

 

そして、その過程で、

私たち二人とも、どれだけ変わったことか。

いや、変わらざるを得なかったことか。

 

子供時代のトラウマやら、親や社会からの刷り込みやら、思い込みやら。

鎧だの、仮面だの、役割だの、

幾重にも積み重なって「」を覆い隠していた「殻」。

 

「本来の自分」が顔をのぞかせるまで、その「殻」を壊し続けなさい!

とばかりに、運命は手を緩めてくれなかった(笑)

 

痛くて苦しくて、七転八倒するような道のりではあったけれど、

「殻」が壊れ、

内面が変化し成長するにつれて、

痛みからも少しずつ解放されるようになっていって。

 

そんな中で、

今朝の彼からの朗報は、

私たちを大きく照らす、

神からの祝福のように感じているところなのです。

 

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