呼吸って、不思議ですよね。
私たちが普段生活しながら呼吸を意識することって、ほぼない
と思いますが、
呼吸って、生まれてから一度も止まったことがないんですよね。
ヨガや呼吸法なんかで意識的にすることもできるけど
別に意識しても、しなくても、止まりません。
止まったら、死んじゃいます(笑)
ほんと、不思議だよね〜、 と同意を求めたら、
そんなの本能なんだから、あたりまえじゃん、 と一蹴され、
一瞬空気の流れが止まったこともあります(苦笑)
呼吸って、生きていることの証。
アメーバ、羽虫、キノコ、植物…
肺がなくても、脳がなくても、心臓がなくても、血液がなくても、
生き物である限り、
皆、呼吸だけはしています。
そう思うと、呼吸って、神秘だと思いません?
当たり前すぎて、無意識。 誰も疑問に思わない。
実はそんなところにこそ、神秘は潜んでいるのかもしれません。
ヨガやアーユルヴェーダのベースにもなっている古代インド哲学には、
「プラーナ」という概念があります。
「プラーナ」は、呼吸とも、生命エネルギーとも訳されるもの。
私たちは、呼吸をしながら、
大気中に遍在する「プラーナ」=生命エネルギー
を取り入れているらしいのです。
呼吸が止まると、生命エネルギーの供給も止まり、
私たちはこの世界を去ることになるわけですが、
じゃあ、
私たちが意識してもしなくても、
止めようとしても止まらないこの自律的な動き、
人間だけでなく、すべての生き物を生かし続けるこの呼吸の動きの源は、
いったい、何なのか?
?
?
?
その疑問に対する答えは、とても簡単に見つかるものではなく、
もしかしたら、生きている間は分からないまま、なのかもしれません。
ただ、理屈では分からなくても、感じることはできる気がします。
むしろここから先は、
理屈を超えて、感じようとしなければ分からない世界なんだと思います。
呼吸が、体の中心である胸、
「ハートチャクラ」とも呼ばれる場所で行われているのは、
興味深いことです。
「ハートチャクラ」は、無条件の愛とつながる場所でもあるからです。
孤独を感じる時、
私たちの胸で絶え間なく行われている呼吸という活動、
普段、無意識なままのその活動にあえて意識を向けてみると、
何か気づきがあるかもしれません。
目を閉じて、
スー、ハー、スー、ハー、スー、ハー …
自然な胸の動きに意識を向け続けていくと、
徐々に体の力が抜けていって、
ゆったりとした穏やかな気持ちに包まれるのを感じるようになります。
そのままハートに意識を向け続けていくと、
呼吸は常にわたしと共にあった
この拡張と収縮を繰り返す力が、
ずっとわたしを、私たちを生かしてきたんだ
もしかしたら、
そんな呼吸の神秘、
生かされていることの神秘を、全身で深く悟るような瞬間、
愛と感謝が体いっぱいに広がるような瞬間が、訪れるかもしれません。
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