人生の危機は、自分の枠を広げて新しい自分に出会うためのタイミング

こんにちは^^ 木村です。

 

毎月夫宛に届く、JALの会員誌『アゴラ』。

『アゴラ』には毎号数ページに渡って

海外で活躍する日本人のストーリーが

魅力的な写真と共に紹介されていて、

わたしはその連載をいつも楽しみにしているのです。

 

様々な試練に奮闘しながら強い志を持って人生を切り開き、

異国の地に定着していく彼らのドラマはいつも感動的で、

思わず涙があふれてしまうことも。

 

今回は、

照明デザイナーとしてウィーンで活躍中の、

伊藤恵さんという女性の物語でした。

 

芸術一家の下、鎌倉で育ち、美大を受験するも不合格に。

20歳でウィーンの美大へ留学。

人種や言葉の壁によるストレスを乗り越えて、

ランプ製作で足がかりを得る。

その後、結婚し出産。

やがて、仕事に非協力的な夫と行き詰まり、離婚。

シングルマザーとなった後は、家賃も払えないくらいに困窮。

切羽詰まった日々の中、たまたま知り合った建築家から

オフィスビルの照明デザインという未知の仕事を依頼され、完成させる。

その作品が認められ、以来、帝政時代からの老舗の照明デザイン等、

大きな仕事が舞い込むようになって今に至る…

という、

失敗や困難、危機を乗り越えてきた女性のドラマチックなストーリー。

 

数々の紆余曲折を乗り越えてきた彼女も、

高校時代は目的が定まらず、

“なんとなくフワフワ生きていた”といいます。

 

ただ今高3、進路を考えなければならないわが娘に、

恵さんのドラマを話して聞かせると、

 

「サクセスストーリーってさあ、必ず失敗とかどん底があって、

でもそこから頑張って這い上がって成功するってパターンだよね。

だから、失敗しても、やらないよりはチャレンジした方がいいんだよね。」

 

普段はのんびりまったりで多くを語らない娘から、

意外なコメントが返ってきました。

 

まあ、娘も、

2年前に夫を襲った危機と、そこから復活に至るまでのストーリー

――  失職後、がんを患い入院治療。

がんは消えるも、治療の副作用で身体障害に。

母国スイスで障害の治療を受けつつ、仕事に復帰。 ――

 

を目の当たりにしてきたわけなので、

やはり彼女なりに色々と感じ、学んでいたのでしょうね…

 

 

危機は、変化を怖がる私たちの背中を押してくる

 

ほとんどの人にとって、

先が見えない、読めない、わからないという状態は、

大なり小なり、ストレスだと思います。

 

人は本能的に身の安全を確保しようとしますから、

安全の保障がない未知の体験を怖がるのは、

当然と言えば当然なのでしょうね。

 

だから、

慣れたことには、安全を感じるようになるし、

自分が変わること、何かを変えることには、抵抗を感じます。

 

自分が変わること、何かを変えることで、

未知の “恐怖”に直面したくない。

だから

窮屈でも、不満があっても、縛られていても、

世間の常識、親の圧力、職場の理不尽、仲間内の「空気」、夫婦の共依存

を我慢した方がマシ。

枠から飛び出して、恐怖と対峙するくらいなら、

もんもんと苦しんでも、慣れ親しんだ日常にとどまる方を選んでしまうのです。

 

人生の危機は、

そんな堂々巡りで苦しむ私たちの背中を押すために、

正しいタイミングで引き起こされる出来事なのかもしれません。

 

このあたりで、未知への恐怖へ飛び込んで、

古くなった枠を壊して、自分を解放しなさい

もっと器を広げて、成長しなさい

 

こんな見えざる意図が働いているように思うのです。

 

 

 人生の危機は、自分の枠を広げて新しい自分に出会うためのタイミング

 

 私たちは、

生まれ育った環境の中で一人ひとり独自の経験をし、

状況に適応することを学びながら、

自分なりの世界観、ものの見かたを築いていきます。

 

育った環境の影響を受けながら

世の中の仕組みを理解し、定義して、

その範囲の中で、自分の役割を見いだすようになるのです。

 

ですが、

自分の経験の範囲内で作り上げた「枠組み」は、

常にアップデートしていく必要があるのです。

それは、

変化して止まない世界の中で

新しい状況に適応していくためでもあるし、

自分の器を広げて、より大きく深く成長し続けることが、

この世界で生きることの目的でもあるから。

 

 

精神世界の指導者として知られるエックハルトトール氏は

著書『ニュー・アース』の中で

抵抗しない

判断しない

執着しないことが

真に自由に生きることであり、悟りにつながっていく

と述べています。

 

人生の危機は

もはや自分にとってプラスにならない窮屈で古くなった枠組み、

つまり自分の中の凝り固まった判断を手放して

過去に執着せず

やってきた変化に抵抗せず

自分の枠を広げて、新しい自分に出会うためのタイミング。

 

新しい状況を、希望や幸せの可能性として受け取るレッスンでもあり、

より自由な自分、より自由な人生をつくるための、

またとない機会でもあるのです。

 

困難な状況にもがき苦しみながらも

心のどこかでこう捉えることができたなら、

私たちは確実に成長しています。

 

そして

器が大きく深くなるほどに、

行動も変わって行き、

新しい出会いがもたらされ、

想像もつかなかった方向に人生が開けていくようになり、

同時に

自分と自分の人生に対する信頼も深まっていくものなのです。

 

 

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